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コラム
2024.07.22

№6 インゲヤード・ローマンに会えた日

このトピックを書くのにパソコンに向き合っているのは、7月も半ば。
札幌も真夏日が続くある日の店休日で、うだるような暑さをしのぎに、
Caféへ逃げ込んだ昼下がり。傍らにはエチオピアのアイスコーヒーと、
マンゴーソースが効いたチーズケーキの効果もあり、
リラックスしながらの作業となった。

さて、このトピックをどう切り出して良いかと考えた。
コーヒーを飲みながら、考えていると、
インゲヤードがカプチーノを飲むあの時の光景が浮かびあがってきた。

【カプチーノとローマン】
5月初旬、木村硝子店の木村武社長と祐太郎専務、
そして、木村硝子店のシリーズ「木勝」をデザインした、
インハウスデザイナー、三枝静代氏と共に、
まさか、会えるなんて思ってもいかなった
初めましてのインゲヤード・ローマンが来札した。

滞在2日目の朝、インゲヤードはひとり宿泊先のホテルで近場に
「カプチーノ」を飲めるカフェが無いか歩いて探したらしいが、
残念ながら無かったらしい。

その後のタイミングで札幌市内をアテンドする為に迎えに行った時、木村社長が開口一番、

和田さんの店の1Fにカフェがあったよね。
そして、カフェ「アトリエ・モリヒコ」へと皆で行く事となる。
・・・・・

もちろん、インゲヤードがオーダーしたのは「カプチーノ」で
運ばれてきたカプチーノを口に含むと、
「パーフェクト!」と私達に嬉しそうに微笑んだ。
異国に住む彼女の日常の中に入り込んだかのように
今年81歳の彼女と過ごした2日間は、私にとって宝物の時間となった。

全てモノトーンで統一された衣服、長い髪を束ねたヘアスタイル、
さりげない小さなピアス、ファッションからも、おばあちゃんではなく、自立した一人の「美しいヒト(女性)」、ヒトやモノを惹きつけるオーラ。

当店舗でも時間を過ごして頂いた中で、とある硝子のプロダクトを見た時、表現者としてのスイッチが入り、この製法はどうなんだとという探求心の深さ。尊敬と共に、私の憧れは更に強くなりました。

彼女が生きている、費やしている時間全てから、世界中から愛されるインゲヤードデザインが生まれ、使う人の生活に馴染んでいく。
想像しているだけで、ワクワクとしてくるのです。

弊社で扱える、インゲヤードの製品は

●木村硝子店の「The Set」

●有田2016のIRシリーズ、

・・・・さかのぼること
2018年、東京国立近代美術館で、
日本・スウェーデン国交150年周年を記念して
インゲヤード・ローマン展が催された時、
タイミング良く鑑賞する事が出来ました。

その時に購入した、図録に、インゲヤード・ローマンの言葉が記されています。

「すべてのものには思い出を持っています。
お店で見たものでも、見た瞬間に何かが繋がるのです。それが、記憶に呼び覚まして、楽しさとか喜びとか、いろんなものが繋がる。昔見たものは、いつも自分の中にあって、私はものを作る仕事をしながら、常に新しい発見をしています」

私が購入した図録を手に持ち、
木村祐太郎氏と話しをするインゲヤード
(この後、サインして頂きました)

~Ingegerd  Råman/インゲヤード・ローマン~
スウェーデン生まれ。 1970 年代から活躍し、Skruf (スクルフ)、Orrefors (オレフォス)といった、スウェーデンを代表するブランドにデザイン提供する他、 ストックホルム国立美術館、コーニングガラス美術館などでも展示を行い国際的なアワードも多数受賞。 アメリカのスウェーデン大使館のロビーにも作品が置かれる等高い評価を得ている。「使われて初めて自分のデザインの価値が生まれる」というものづくりの姿勢は、世界の人々の共感をよび、シンプルな中にも圧倒的な存在感を放つデザインで活躍を続ける。 2016 年には IKEAとのコラボレーションコレクションを発売。また同年有田焼の職人とのコラボレーション企画にも参加。インゲヤード・ローマンは、スウェーデン政府からプロフェッサーの称号、 スウェーデン王室から The Prince Eugen Medal を授与されるなど、 スウェーデンの誇りともいえるデザイナーである。/木村硝子店HPより

 

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